財門 ── 修羅として己が剋す門

財門は、ビジネスと投資のスキームの構築・遂行を武器に戦っていく人たちです。

富、所有、ビジネス、投資。一言でいうと「企てる」門です。頭を使って計画を練り、仕込みをして戦います。

財門には、陽財門と月財門の2種類があります。

そして、財門にはひとつ、他の門にない大きな特徴があります。表に出てこないということです。

財門は、なぜ見つからないのか

歴史上で活躍した財門を探すのは、とても難しい。現代でも同じです。

理由は単純で、財門がつくったビジネスは、表側に出てこないからです。

表で目立っているのは、たいてい立門的な位置づけの人です。だからみんな「このビジネスは、あの人のビジネスだ」と思う。実際に仕組みをつくった財門の姿は、見えません。

江戸時代の商人が、いちばん分かりやすい

士農工商という身分の並びを、学校で習った方は多いと思います。武士、農民、工芸をつくる人、そして商人。商人は、身分としては一番下に置かれていました。

ところが、実際に力を握っていたのは商人でした。

お金を持たない武士に、刀や家を担保にして貸していたのが商人だからです。身分が一番低いはずの商人が、武士にも農民にも貸していた。

そして、時代劇で悪代官と密会しているのは、農民でも武士でもありません。代官と商人です。

財門は、わざと自分を一番低い身分に置く。そのうえで、一番上と直結している。この構図が、財門という門の本質をよく表しています。

徳川家康の戦略術

余談ですが、江戸時代が長く続いた理由も、この構図で説明できます。

武士と藩主を、徹底的に貧乏にする戦略術がとられていました。商人が暗躍して、武士を借金だらけにする。

中途半端にお金を持つから、上を目指したくもなる。もともとプライドと自我を重んじる人たちから、金を全部抜き取ってしまう。すると本人は、プライドと自我が高いままなので、「私は武士だから」というところに集中してくれる。

商人が武士から金を吸い取り、それを上に納める。この図式を完璧に整えたのが徳川家康だと言われています。

陽財門 ── 積み上げる信用を武器に戦う

陽財門は、インカムゲインの構築・遂行能力を武器に戦います。

そして、築き上げる信用と信頼力を武器に戦います。

一言でいうと、「日掛け、月掛け、心掛け」でコツコツ積み上げていく財門です。一カ所の地に根付いて、そこで財を積み上げていきます。

陽財門に向いている仕事

・毎月の収入を獲得して積み上げる型の仕事

・キャリアの積み重ねができて、地道な努力が認められる仕事

・実務を通して信用・信頼・評価を獲得することで、金銭的な豊かさを獲得できる仕事

・手堅くて、信用と信頼が軸となる経済的な分野

・実行力を必要とされる分野

・利益率のはっきりしているもの

・安定していてリスクが少なく、保障が多いこと

・無駄が少なく合理的なこと

・時間をかけて蓄積・貯蓄できること

具体的には、税理士、銀行員、会計士、財務関連、不動産業、アパート経営、生命保険員、製造業関連です。

陽財門の言動の特徴

・キャリアの積み重ねができて、地道な努力が認められる仕事環境が好き

・お金を稼ぐために、仲間・同僚・お客さまからの信頼と評価を獲得しようと動く

・手堅く考え行動していないとお金は稼げないと考え、行動している

・安心・安定してリスクが少なく、保障が大きいことを、ビジネスと投資の判断基準にしている

・誠実で勤勉な人、質実剛健、まじめで信用・信頼にあたる人物といわれる

・ビジネス、投資で物事を遂行するときには、保守的に行う

・経験を重視して、空想や妄想を排除して行動している

・人間関係を大切にして、物事に対しても丁寧に接して几帳面に取り扱う

・常に額に汗して働くことをいとわず勤勉であり、コツコツと実績を積み重ねている

・不当な手段で儲けることは嫌いである

・温厚で誠実、仲間や同僚を決してあざむかない

・どっしりと落ち着き感があるが、見た目に反して気が小さい

・正しく善良な人間であろうと、いつも心がけて仕事をしている

・考え方は合理的であるが、安全であるかを常に判断基準にしている

・時間、労力、お金の浪費はとことん嫌いである

・いい加減な人に振り回されるとイライラがたまり、怒りだすと止まらなくなる

・一般常識に通じていて、現実的な価値判断が正確にできる

・物質的なものを重んじ、精神世界を軽んじる傾向がある

・贅沢や華やかに着飾ることを嫌い、比較的質素な暮らしに徹している

・普段から貯蓄をこころがけ、投機的な色あいのビジネス・投資には手を出さない

陽財門の成功のイメージ

・誠実で勤勉、質実剛健。真面目で信用・信頼にあたると他人に思われている

・浮世離れした話には興味がなく、人生を哲学的・思想的にとらえることは少ないが、実際の人間関係を大切にしている

・正しく善良な人物であろうと心がけ、不当な手段で儲けることを嫌う

・安全であるかを常に基準として判断するため、無駄を極端に嫌う

・一般常識に通じ、現実的な価値判断が正確にできる。「このタイプに任せておけば実務はきちんと処理してくれる」と思われ、仕事が次から次へと舞い込んでくる

・贅沢や華やかさを嫌い、質素な暮らしを求める倹約家である

・稼いだお金を、財テクや不動産購入などで再投資していく。ただし投機的なものには手を出さない

・家庭生活を重視して、家族に対しても責任感がある

陽財門が、手を出してはいけない投資

ここは、はっきり書いておきます。

陽財門は、スキームの固まっていないものに、勇気をもって挑戦してはいけません。

理由は、ちょっとでも失敗するとめちゃくちゃ怒り出すからです。

だから、負けても仕方がないと思える市場でしか、投資活動をしないほうがいい。

たとえば株式市場は、ルールが明確です。勝っても負けても文句は言えない。こういう市場なら、陽財門は納得できます。日本の不動産市場も、すでにスキームが明確にあります。

ギャンブル的なことは避ける。これが陽財門の鉄則です。

月財門 ── 人とものと金の集まるところで戦う

月財門は、キャピタルゲインの構築・遂行能力を武器に戦います。

そして、人格円満、コミュニケーション能力を武器に戦います。

陽財門がコツコツ積み上げるのに対し、月財門は人・もの・情報が集まっているところにポーンと飛び込んで、その間に入り、右から左へ流していく。

旅をしながらそういう場所を見つけて、ビジネスチャンスを見つけてくる。陽財門とは、真逆の性質です。

歴史上でいえば、諸葛亮孔明、そして真田幸村が月財門にあたります。

「真田孔明」という名前の由来

僕が真田孔明と名乗っているのは、この2人から取ったからです。

真田幸村は、イメージとして残っている姿が、すごくひ弱です。手足が細くて、いかにも剣を振れなさそうな人。それなのに戦い方は、自分自身はあまり表に出ないで、秘密クラブ的な組織をつくり、自分より強い10人の武将を集めて使いこなすというものでした。

諸葛亮孔明も同じく、表で戦う人ではありません。

この2人を合わせて、真田孔明。2004年、27歳のときに名乗り始めました。

当時は現役のサラリーマンで、副業を始めるにあたって会社に知られては困る、という事情もありました。けれども名前の選び方そのものは、月財門のキャラクターを意識して決めています。

2003年に日本から香港に出て、華僑の方々とやり取りする中で、自分が月財門であることを初めて認識できました。そこから門を意識して活動しはじめたというのが、僕の実際の順番です。

月財門に向いている仕事

人、もの、お金の集まるところに、自らの身を置くとよいとされます。

・サービス精神が生かされ、それが周囲に伝わって人気を生み、大勢の人に満足感を与えられる場

・円滑な対人能力が求められる場。商人、証券マン、商社マン、商売、営業

・もてなしの心や気配りを生かせる業種・職種

・投資関連、貿易業者、興行関連など、流動的で比較的大きな規模のプロジェクトを中心的にまとめあげる業種

・商店経営、顧客をサポートするサービス業、商業ビジネス

最初のうちは、人格円満でなければいけません。その人当たりのよさを利用して、人と人の間にサラッと入っていく。それが月財門の入り口です。

月財門の言動の特徴

・人がたくさん集まるところに自らの身を置くのが得意である

・人がたくさんいても、持ち前のサービス精神を生かし、大勢に満足感を与えられる

・流動的で比較的大きな規模のプロジェクトを任されることが多い

・社交的で人格円満で、コミュニケーション能力が高い

・セミナー会場やビジネス交流会など、多くの人が集まるところで力を発揮できる

・人と出会うこと、人と人をつなげることを、進んで行っている

・集団組織や会社では、ハブ的な役割を担っている

・さまざまな分野に興味を持ち、多趣味である

・仲間・同僚と一緒に仕事をする環境で、昼夜の区別なく活動している

・常に相手の立場で物事を考え、その相手に合わせた会話ができる

・対人関係で、表立って衝突や摩擦を起こすことはない

・現実的価値観を中心に考えているので、自分の損失を感じると怒りの気持ちが生じる

・表向きは人格者として保っているが、実は周囲の変化には巧みに対応ができる

・常に多くのはかりごとを胸の内に秘めて活動している

・ビジネスと投資への興味は高いが、実はお金自体への執着は弱い

・義理と社交のためにお金を費やすことをいとわない

・現実世界を重視し、精神世界よりも物質世界の価値観を重視する

・食欲は昔から旺盛である

・ビジネスや投資で儲けた分、使う傾向にある

月財門の成功のイメージ

・さまざまな集団・組織・会社・クラブでハブ的な役割になることで、真価を発揮する

・人が集まるクラブ、会、サークルを主催し、中心的な位置づけでいる

・さまざまな位置の人と人とを結び付け、昼夜の区別なく活動する

・常に相手の立場で物事を考え、相手に合わせた会話ができるので、対人関係で衝突を起こさない

・お金自体への執着は弱く、仲間への義理と社交のためのお金は費やすことができる

・大きく儲けて大きく使う思考が働き、義理人情を重視するかたちで自らビジネスをつくり上げ、無一文から財を築く

「暗躍」という言葉に、ビビッとくるかどうか

月財門が発動している状態を、ひとことで言うとこうなります。

表に出てスター選手のように活躍することに、嫌気を感じる。

「暗躍」という言葉にビビッとくるなら、月財門の可能性があります。

財門の強みを、強くする

まず、欲を満たしておく

財門は、マズローの欲求五段階説が非常に重要になります。

理由は立門とは違います。それぞれの欲求を満たしていないと、財門としての「暗躍」ができないからです。自分の気配を消せない。

1. 生理的欲求

2. 安全の欲求

3. 所属と愛の欲求

4. 承認の欲求

最低でも、ここまではクリアしておかないと、「俺やってるよ、やってるよ」と目立ってしまいます。

考えてみてください。「私をその組織に混ぜてよ」「私を愛してくれよ」と言う財門は、うっとうしい。「私、こんなことやってるよ、認めて認めて」と言う財門も、同じです。それは財門ではありません。

そして、「飯を食うのが大変なんだよね」と言う財門と、一緒にビジネスを組みたいと思う人はいません。財門なら、お金は稼げる人でなければならない。

財門なのにお金が稼げない。その原因が、この欲求段階にあることは多くあります。

財門は、常に暗闇に身をひそめているのが成功の哲学です。表に出れば出るほど、弱っていきます。

時代の流れを、常に見る

今の世の中なら、インターネットを中心とした情報工学の活用と、銀行を活用した金融工学の活用。この2つが大きなテーマです。

世の中の流れが分からないと、人・もの・金がどこに集まっているのかを察知できません。それが分からなければ、財門は動けません。

内臓の強さ ── 肝と脾

門の種類によって、鍛えるべき内臓が変わります。

門重要な内臓得られるもの
立門肺・心威圧感、カリスマ性
創門腎直感、集中力
財門肝・脾理解力・判断力・決断力/揺るがない自信

財門には、影響力もカリスマ性も、それほど必要ありません。重要なのは肝と脾です。

肝は、理解力・判断力・決断力です。

財門は、その場で何が行われているかを、瞬時に見て分かるようにならないと、もったいない。相手と一目合ったときに、この人はどういうタイプかを瞬時に察知して、それに合わせて話せるようにならないと、人と人の間に入ることができません。

肝臓が弱ると、思考活動が低下し、ぼんやりして無気力になります。肝を常にクリーンな状態にしておくことが、非常に重要です。

脾は、「無意味な自信」です。

これは説明が要ります。暗闇の中で、1000人が誰も認めてくれないような状況であっても、一人で勝手に納得してやっていられる。これが財門の輝いている姿です。表に立つための自信ではなく、後ろに引っ込んでいても「この状態は自分にとっていいことだ」と思える、根拠のない自信。それを支えるのが脾です。

酒と甘いものが、財門の大敵

財門が金を大きくつかむと、すぐ酒に走ります。そして、たちまち落ちていく。落ちると酒を飲む気力もなくなり、肝臓がきれいになってまた復活する。これを繰り返している人が、たくさんいます。

門学では、シュガーズ(砂糖、甘味料、はちみつ、フルーツ、チョコレート、ケーキ、缶コーヒー、ジュース)は根絶するように教えます。財門の場合、真っ先に脾がやられるからです。

財門にとって、酒と甘いものは大敵です。

財門の弱いところを、補う

ここが、財門でいちばん重要な部分です。そして、他の門とはまるで違う話になります。

財門は、自分が優秀である必要がない

「自分がすごいですよ」「自分がつくったものですよ」と言って売っても、誰も買ってくれません。

人は、財門のオリジナル商品には興味を持たないのです。

そうではなく、こう言う。

・「立門の人がつくった商品ですよ」

・「創門のすごい人がつくった商品ですよ」

・「修門の人が研究し尽くした商品ですよ」

・「官門の人が徹底的にサポートしてくれるサービスですよ」

財門がこれを伝えると、人は非常に興味を持ちます。その商品が欲しくなる。

他人がつくったもの・情報・サービスを、財門を通して発する。それによって、人が動きます。

ここで財門が「俺がつくった」「俺がすごい」とやってしまうと、まったく儲かりません。財門としての機能が発動しないのです。

だから、勉強も資格も要らない

これは、他の門では成り立たない話です。

財門は、ある意味、自分自身は何もできないほうがいいくらいです。

必要なのは、妙な自信と、妙な理解力だけ。

・学校の勉強は、一切いらない

・資格もいらない

・何かの道を極める必要も、まったくない

必要なのは、人にお伝えする能力だけです。聞いた話を理解して、「それはすごいですね」と受け止め、理解したものを第三者に伝える。右から左です。

そして、旅先をふらふらする能力。いろんなところに行けば、いろんな人・もの・情報に触れます。「こんなすごい人がいた」「こんなすごい商品があった」と、人から人へ伝えていく。その能力さえあればいい。

むしろ、資格や勉強の履歴は邪魔になります。

こういうものがあればあるほど、自分の自我が出てきてしまう。財門以外のところが立ってしまうのです。そこを自慢しだすと、財門としては意味がなくなります。

財門が動くときは、無の状態でいる。そうすると、マスターとして教えてくれる人が、何でも教えてくれるようになります。そこで自分の理解も深まり、第三者に伝えられるようになる。

中途半端に自分ができてしまい、極めようとすると、マスターと呼ばれる人たちが現れなくなります。

できることを、できないと言う

財門には、面白い作法があります。

本当はできることでも、できないことにしておく。隠す。

できないことをできると言う嘘は、嘘つきになります。けれども、できることをできないと言う嘘は、謙虚な人になります。

方向をクルッと表と裏で換えただけです。財門には、この精神が必要です。

このスタンスでやっていくと、お客さんより先に、元ネタを提供してくれる人が、次から次に現れるようになります。

僕自身がそうです。僕がお伝えしている話のうち、僕自身が研究して調べたものは、ほとんどありません。どこかに行って聞いてきたもの、マスターと呼ばれる人たちから聞いたものを集めているだけです。

僕は、スピーカーとして話しているだけの、吟遊詩人です。ほかの国、ほかの地域、ほかの階級の人たちから教えてもらったことを、そのまま右から左に伝えている。月財門としては、これが理想的な姿です。

風水 ── 奥へ、隅へ

なるべく奥に引っ込んでいるのが理想です。表舞台に立たない。

仲間とたくさんいるときも、中心のセンターを取ってはいけません。後ろのほうでちょこっと立っている。これが一番いいポジショニングです。

そうしていると、好機が巡ってきます。誰かが声をかけてくれたり、面白い情報を教えてくれたりする。

財門は、目立つところに行かない。隠れたところに行く。

日々の言動 ── 常に、相手に合わせる

外では財門の動きをしているのに、家の中ではできていない。家の中ではドヤっている。これはよくありません。

財門は、ひとりでいるとき以外は、常に相手に合わせていく。このセンスを、ジャブのように磨き続けなければなりません。

家族に対しても同じです。財門以外のところを出してドヤってしまったり、自分の意見を押し通してしまうのは、財門の動きとしては失格です。

親だろうが、兄弟だろうが、配偶者だろうが、子どもだろうが、同じように相手に合わせていく。この能力が必要です。

家の中でも、端のほうで寝転がって密かにしている。外でも、隅のほうに座っておく。そうして、知る人ぞ知る存在になっていく。

財門どうしは、必ず裏切り合う

これは、統計としてはっきり出ています。

財門と財門が組むと、非常に高い確率で裏切り合います。

僕は、財門と組んだビジネスは、全部裏切られています。

起こることは、いつも同じです。最初は僕のほうに人に伝える力があるので、無名の財門を少しほめたたえる。すると、上がった瞬間に、その財門は自分でやろうとして、すべてを持って行ってしまう。

しかも、本人はそれを悪いと思っていません。自分は計略によって勝ち取った、という話になる。裏切ったつもりがないのです。囚われどおりに動いているだけです。

財門と財門は、最初はお互いに人当たりをうまく合わせられるので、気が合うような錯覚に陥ります。実際にビジネスをやり、お客さんを集める力をそちらに投げた瞬間に、裏切りが起きる。

いろいろな方の話を聞いても、「ああ、それで裏切られたんだ」という話が出てきます。みんな同じかたちで失敗しています。

財門と財門は、ビジネスを組まない。情報交換だけにしておく。

逆に、財門は他のすべての門と組める

財門は、立門とも、創門とも、官門とも、修門とも組めます。

その道の達人を見つけたら、すごい商品をつくった人を見つけたら、すごい研究をしている人を見つけたら、その人と組む。そういうスペシャリストは、たいていお客さんを集めたり販売したりが得意ではありません。そこを財門がやってあげる。

そうすれば、商品の発掘には困りません。

普段はドヤることなく姿を消して、知る人ぞ知る存在になる。すると情報が入ってくる。その情報を、柳の下で三味線を持った吟遊詩人のように語っていくと、人が立ち止まって集まってくれます。

集まってきたところに、官門部隊がクロージングに行く。この流れをつくると、ビジネスは組み立っていきます。

強すぎるところを、弱くする ── 財門にとっての最重要事項

ここは、財門にとって決定的に大事なところです。

財門が、とことん財門を押し切ろうとすると、犯罪者になってしまいます。

財門をフルに発揮しようとすると、何でもできてしまうからです。どんな策でも思い付いてしまう。

「こうしたら相手を陥れられる」ということが、簡単に発想できてしまう。門の相互関係を使って、「彼に対してこういうことを言い続ける人を用意しよう」というような、ひどいこともできてしまいます。

それをやるかやらないかは、自我の部分、人間としての「徳」に関わってきます。ここは一歩引かないといけません。

諸葛亮孔明が、一歩引いた理由

三国志に、この話がそのまま残っています。

諸葛亮孔明は、相手を倒すだけなら、どんな手段でも取ることができました。

けれども、劉備玄徳の「徳」というものを重んじていた。劉備玄徳が最終的に「徳」を理由に「その方法はやめよう」と言ったときには、一歩引いた。

相手を倒せても、この方法では勝たない。その線引きを、自分の上官の「徳」を基準にして引いたのです。

だから、官門にストッパーになってもらう

財門は、ある程度のことをやるときには、官門のパートナーによって抑制された状態をつくっておくのがいい。

そして、自分と組むパートナーたちのリミッターがどこにあるのかを、よく理解しておく。そこをストッパーにする。

でないと、財門は本当にやり過ぎてしまいます。

そうなると、人は「徳」の部分で動かなくなり、離れていってしまう。

世の中は、結果さえ出せればいいというものではありません。人はそれぞれの囚われで生きています。その囚われを尊重して、妥協点を見いだす。その中でギリギリできるところに線を引く。

ここを考えないと、パートナーとの関係は長く続きません。


まとめ ── 財門の道筋

1. 欲を満たしておく。でないと、気配を消せない

2. 時代の流れを見続ける。人・もの・金がどこに集まっているか

3. 肝と脾を強くする。酒と甘いものを断つ

4. 自分が優秀である必要はない。資格も勉強も、むしろ邪魔になる

5. 他人のすごさを語る。自分がすごいと言った瞬間、機能が止まる

6. できることを、できないと言う

7. 中心に立たない。奥へ、隅へ

8. 財門どうしでは、絶対に組まない

9. 官門をストッパーにする。やり過ぎると犯罪になる

財門は、姿を消すことで力を得る門です。

そして、財門の強さは、自分の能力ではなく、誰のすごさを語れるかで決まります。


ご自身が財門かどうかを確定させるには、鑑定が必要です。門協会認定アドバイザーにお問い合わせください。

他の門は 10の門 から。門の全体像は 門とは何か をご覧ください。