門鑑定を受けると、結果に「特級立門」「特級財門」のように、「特級」がついた門が出ることがあります。
このページでは、それが何を意味するのかを説明します。
先に、いちばん大事なことを書いておきます。特級は、優れているという意味ではありません。
特級門とは、どういう状態か
特級門とは、陽と月、両方の能力が発動しやすくなる門のことです。
たとえば特級立門なら、陽立門と月立門の両方の能力を持つということになります。
そして、もうひとつの言い方があります。
特級とは、「そこにしか能力がない」という意味です。
門鑑定では、10の門それぞれについて、能力の大きさがグラフで出ます。普通は、いくつかの門に力が散らばっています。
特級門の方のグラフは、1本だけが突き抜けています。他の門は、ほんのわずかしかない。
強い、ということではありません。偏っている、ということです。
特級だから成功する、ということはない
ここが、いちばん誤解されるところです。
特級だから成功するか。そういうことではありません。
むしろ、逆のことが起こりやすい。
身の振りが、利かない
特級の人は、身の振りがなかなかできません。
門が1本しかないということは、その門以外の動きが取れないということです。状況に合わせて別の門に寄せる、という調整ができない。
その結果、うとまれることが多くなります。
理解のあるパートナーがいないと、使いこなせない
よほど理解力のあるパートナーが見つからない限り、特級門は使いこなせません。
自分を理解してもらうのに、相当な理解力を相手に求めることになるからです。
人生の上がり下がりが、非常に多い
特級門の方は、人生の中で苦労することが、すごく多い。上がり下がりが激しくなります。
偏りが強いということは、その門がハマる場面では圧倒的に強く、ハマらない場面では何もできないということだからです。
大企業の社長に、特級は少ない
これは、実感として書いておきます。
大企業の社長さんに、特級の人はあまり見たことがありません。
大きな組織の頂点に立つには、いろいろな門の動きを使い分ける必要があるからだと思います。
逆に、小規模な経営組織や、個人事業者の中では、活躍している特級の方が多い。
そして、そのときには必ず、優秀な部下や優秀なパートナーがいます。
5つの特級門
それぞれの特級門が、どこで力を発揮するかを書いておきます。
特級立門
自らの塊、という言い方をします。
自分の世界観を自分の中で構築して、その世界の中で構築された道を、真っ直ぐ進む人生を歩みます。世間一般の人たちとは、まったく異なる感覚と人生観を持っています。
自我が強く、第三者から意見をされても簡単には折れません。主観が強いので、そこをブラさず、他人に左右されずに貫くことで、よい人生を送ることができます。
貫き通す人生の中では、よき友人が多く現れ、生涯を通じて助けられます。師匠と慕ってくれる弟子や部下にも恵まれ、兄弟姉妹や親戚など身内からのサポートも受けられます。
特級創門
創造力、企画力、語学、音楽、美術、先端技術。こういう分野で、時流と流行の先端を先取りする才能が最大限に発揮されます。
頭の回転が速く、手先も器用。社会一般の基準では計れない感性と人生観を持って仕事に臨みます。
センスのよいもの、心地よいもの、美しいもの、好きなものに集中したとき、非凡な結果を叩き出します。
コミュニケーション能力が高く、対外交渉も得意なので、才覚を発揮できる仕事につくことで、特別な立場に昇り詰めることができます。
特級財門
インカムゲインとキャピタルゲイン、その両方を獲得する才能を秘め持ちます。
才能を磨き上げること、そして運のめぐりが来ることで、不動産、動産、人脈など、ビジネスと投資に必要なものを獲得する才能を発揮します。
性格が円満で社交的、お金の使いっぷりがよい。持ち前のサービス精神で、パートナーや仲間、顧客を喜ばせることで、大きな財を築くことができます。
特級官門
地位・権威・役職が伴うと、才能が最大限に発揮される門です。
組織にあって、上の命令や指示に従って忠実に任務を遂行し、課せられた役目を果たそうとします。忍耐強く仕事に取り組むことができ、管理能力が高い。
政界、経済界、法曹界、軍事界。「界」という名のつく社会的組織の中で、序列と秩序を守り、最大限の能力を発揮します。
特級修門
学識の充実した人生を歩みます。知的好奇心と学習力に秀でていて、秀才です。
多くの本に囲まれる仕事に携われるといい。通常の人とはまったく違う人生観を持ち、自我が強く、大変に聡明です。
自己を生じる星に囲まれているので、師匠、マスター、先生など、自分に教えてくれる人たちが人生の中で集まってきます。生涯を通じて、その導きによって成長し、道が開かれていきます。
陽と月、どちらで生きるのか
特級門には、両方の性質があります。では、どちらで生きればいいのか。
これは、特級門の方が必ず突き当たる問題です。
決め方は、二つ
ひとつは、数値の高いほうを見ることです。
門鑑定では、陽と月それぞれの数値が出ます。両方の数値のうち、高いほうがより強く出ている。門使いとしての判断は、こちらになります。
もうひとつは、本人がやりたいほうを選ぶことです。
特級門の方は感覚も優れているので、自分がどちらに惹かれるかで決めても構いません。
いちばん困るのは、ブレること
たとえば特級立門なら、こう聞くのが分かりやすいと思います。
曹操がいいのか、劉備玄徳がいいのか。
この二つの間には、曖昧さがありません。
今日は曹操モード、今日は劉備玄徳モード。これでは困ります。立門は影響力が強いので、なおさらです。
どちらかにはっきり決めて、その門の囚われを勉強して、固定させていく。やり方はこれしかありません。
別の門を持ちながら、特級が出る場合もある
ここは、少しややこしい話になります。
生まれ持った門と、特級の門が、別々に出ることがあります。
門を深く見ていくと、複数の囚われを持っている方や、いくつもの兆しが入っている方がいます。
実際にあった例
門鑑定をした女性の方に、こういうケースがありました。
その方の門は陽創門。ところが、特級立門でもありました。
グラフを見ると、立門だけが突き抜けていて、創門はわずかにあるだけ。官門は、ほんのわずかしかない。
感覚で動く、人の言うことを聞きたくない。組織にいることが、そもそも難しい方です。
その方の仕事は、教育委員会でした。
門を知らないまま、その方はこう認識していたそうです。「この組織の中では、一ミリも自分の自我を出してはいけない。意見してもいけない」。
直感で分かっていたのだと思います。そして実際に、その組織の中で、ある程度の地位まで上がっていました。
特級門を持っていても、それを出さない場所を選べば、こういう生き方もできます。
このように、特級が絡む場合は、個別に見ていくしかありません。門協会認定アドバイザーとともに、人生の戦略術を構築していくことが重要になります。
特級門の方が、気をつけること
ガス抜きの場所を、必ずつくる
これは、特に特級の月立門の方に当てはまります。
耐え続けているので、どこかで発散しないと、いつか爆発します。
僕がこれまで見てきた中でも、極端な形で発散してしまう場面を何度も見てきました。あとから調べると、月立門の特級だった、ということが少なくありません。
ガス抜きの場所は、絶対につくっておいてください。
たとえば発信の場を持つ。1000人いたら999人に嫌われてもいい、1人だけが分かってくれればいい。そのくらいの勢いで書いていくと、発散できるかもしれません。
修門の特級は、影響が物理的に出る
月修門と陽修門の特級については、物理的な作用が働いてしまいます。
修門には、場の気を吸い取るという特性があります。特級になると、その作用が強く出ます。
一緒にいると疲れる、楽しくない。そう言われてしまうことがあります。本人にはまったく悪気がありません。
だからこそ、修門の特級の方は、賢者の側へ回ることを目指してください。奪う側ではなく、与える側へ。
一つのことを、極めすぎない(財門の場合)
財門は、頭でっかちになると発動しなくなります。
特級財門の方も同じです。一つのことを極め出すと、どんどん修門的になったり、別の門的になっていってしまう。
自信を持ってしまうと、財門ではなくなるのです。
趣味も勉強も、広く浅く。話題づくりのためにやっておく。これが財門の作法です。
お子さまが、特級門だったら
「特級」という言葉を聞くと、親はどうしても期待してしまいます。
けれども、期待しないでください。
特級かどうかより、何門かに集中する
特級かどうかよりも、その子が何門なのか。そちらのほうが、はるかに重要です。
特級であることに注目するのではなく、その門としての強みを認識させてあげてください。
「頂点を目指しなさい」と言わない
特級の場合は、周りでいろいろなことをさせすぎてはいけません。
そして、親が「勝ちなさい」「頂点を目指しなさい」と言う必要は、まったくありません。
極めろとも、言わないでください。勝手に極める分には構いません。親が言っても、どうせ聞きません。
温かい目で見守っていると、勝手にいろいろなことをちょくちょくやり始めます。
機会だけは、与える
ただし、ひとつだけ親にしかできないことがあります。
習い事のような「機会」は、親がお金を出さないと与えられません。
子どもがやりたいと言ったことは、素直にやらせてあげてください。そのくらいの勢いでいいと思います。
特級門は、鑑定でしか分かりません
最後に、これを書いておきます。
特級門かどうかは、自分では分かりません。
特級は、生まれ持った門の側の話です。生年月日と出生時刻から算出して、はじめて確定します。自分がどう思っているかとは、切り離して見る必要があります。
そして、特級が絡む場合は、陽と月のどちらで生きるのか、別の門の兆しが入っていないか、といった個別の判断が必ず必要になります。
そこは、門協会認定アドバイザーにお問い合わせください。
まとめ ── 特級門とは
1. 陽と月、両方の能力が発動しやすくなる門
2. 同時に「そこにしか能力がない」ということ。グラフが1本だけ突き抜けている
3. 強いのではなく、偏っている
4. 特級だから成功する、ということはない。身の振りが利かず、うとまれやすい
5. 理解のあるパートナーがいて、はじめて使いこなせる
6. 人生の上がり下がりが激しい
7. 大企業の頂点よりも、小さな組織や個人事業で力を発揮する
8. 陽と月、どちらで生きるかを決める。ブレるのがいちばんよくない
9. 子どもが特級でも、期待しない。極めさせない。機会だけ与える
特級門は、才能の証明書ではありません。使い方を間違えると、いちばん苦労する門です。
だからこそ、自分が何門で、どちらの性質で生きるのかを、早く固定することに意味があります。
他の門は 10の門 から。門の全体像は 門とは何か、使いこなしの決まりごとは 門の法則 をご覧ください。
ご自身の門と、特級かどうかを確定させるには、鑑定が必要です。門協会認定アドバイザーにお問い合わせください。