修門は、自分自身の生命を助ける英知をもとに戦っていく人たちです。
キーワードは、知識、教育、思考、食べ物、薬、衣服、戦術。生きることを支えるものが、そのまま武器になります。
修門には、陽修門と月修門の2種類があります。
そして、この2つの違いは、他の門の陰陽よりも、はっきりしています。
陽修門と月修門を分けるもの
陽修門は、官と学で認められている、合法とされている知識を学びます。
月修門は、官と学で合法とされていない知識を学んで、武器にします。
簡単にいうと、官と学に出入りできるかどうかの違いです。
・陽修門 ── まっとうな知識を武器に戦う。知識と研究の成果を武器に戦う
・月修門 ── 普通ではない英知を武器に戦う。直感的、精神的分野での研究を武器に戦う
「まっとう」とは、何か
ここは、はっきり書いておきます。
ここでいう「まっとう」は、あくまで世の中の認識上の「まっとう」です。
実際には、学問に善も悪もありません。
もし東洋医学が中心の社会になっていたら、そちらの学問が「まっとう」になっていたはずです。戦後の日本では、西洋的な思想に官と学がつきました。だから世の中の認識も、そちらがメインになった。それが「まっとう」ということです。
陽修門が偉く、月修門が劣っている、という話ではありません。どちらの側に立つかの違いです。
陽修門 ── まっとうな知識を武器に戦う
一言でいうと、優等生です。
陽修門に向いている仕事
・学術的研究のできる仕事
・世の中に存在する知識や研究の積み重ねができる仕事
・後世に引き継ぐことができる仕事
・調査や分析の仕事
・慈善事業的な仕事
・保護されていて、危険の少ない環境
・腰を据えて、じっくり研究できる仕事
具体的には、教授、教師、塾講師、正統的な内容のカウンセラー、宗教家、研究家、歴史小説家、正統的な科学研究者、図書館員です。
陽修門が、気をつけるべきこと
ここは、はっきりと書いておく必要があります。
愛されて過保護に育ったために、悪意を持った詐欺師的な人が近づくと、騙されやすい傾向があります。
一般的な会社に就職して社会的な競争に巻き込まれると、悪意を持った同僚から足を引っ張られる可能性が高い。
そして、「やってもらって当然」という甘えの気持ちが、社会人になってからも強く残ります。
自分自身に崇高な目標を課して、危機意識と使命感を持って仕事ができるようになるまでは、社会人として苦労する場合が多い。何もせずに過ごしてしまう場合も、少なくありません。
ここを自覚できるかどうかが、陽修門の分かれ目です。
陽修門の言動の特徴
・調べものを始めると、とことん突き詰めていく
・知識と研究の積み重ねができる仕事が好きである
・豊富な知識を持っているが、仲間や同僚に隠していることが多い
・物事をひとつひとつ丁寧に観察し、緻密に考え行動している
・興味を持ったことを学ぶのが大好きで、好きなことへの記憶力は抜群に高い
・学生の頃に、教科書に書いてあることの背景を実際に調べていた
・正統な学問、学術を重んじている
・秀才として扱われることがある
・行動は礼儀正しく、下品な言葉が嫌いで、ゆっくりと話す
・悪いことがあったとしても、結果としてよいことに転じることが多い
・慈善事業的な活動に、実際に関わってきた
・心身の健康は比較的保っている
・師匠、先生、目上の人の助言にはよく耳を傾けるので、可愛がられることが多い
・学生時代にクラスメイトから大事にされ、保護されて育った
・年長者の女性から愛されて育った
・悪意を持った人や詐欺師などに騙されることが多い
・就職以降に失敗するときは、悪意を持った同僚から足を引っ張られるとき
・困っている人を見つけると、身内でなくても助けようとする
・道筋がまだ決まっていない、新規開拓的な仕事はやりたくない
・耐え続けないといけない、苦行的な仕事は苦手だ
陽修門の成功のイメージ
・研究熱心な学者。好奇心旺盛
・知識を持っているにもかかわらず、控えめである
・物事をひとつひとつ丁寧に観察し、緻密に考えて仕事に臨めるので、コツコツと積み重ねた知識や研究成果によって信頼を獲得していく
・記憶力にすぐれ、学ぶことが好きで、優等生としての人生を歩み続ける
・秀才として、周りから大切に扱われる
・行動は礼儀正しく、言葉遣いは善良でゆっくり話す
・たとえ悪いことがあっても、よいことに転じるような一生を送る
・目上の人の助言にはよく耳を傾けるので、より多くの知識を与え続けられる
・素直で優しい性格で、柔らかいものを好み、ガツガツした環境や人を嫌う
・そのため忍耐力に弱く、苦行的な仕事は苦手
・新規開拓的な力は弱い
・上司、年長者、先生、師匠の言いつけをよく守り、保守的な人生を送ろうとする
・崇高な目標を課し、使命感を持って仕事に臨めるようになったとき、その道で高い評価を受けられる
陽修門の強みは、「上に行こうとしない」こと
これは、逆説的に聞こえるかもしれません。
陽修門は、絶対に相手より上に行こうとしません。
だから、優秀な上位者にとって、そばに置いておきたい存在になります。
組織の中では、自分と同じようなタイプは要りません。優秀な人ほど、自分と同じタイプは外へ追いやり、従順で、自分を脅かさない人をそばに置きます。
陽修門は、ついていく人さえ見つけることができれば、楽をして登らせてもらえる人生を送れます。
お利口さんに徹すること。コツコツと言われた研究をすること。これが陽修門の戦い方です。
月修門 ── 普通ではない英知を武器に戦う
月修門は、陽修門とはまるで違います。
月修門に向いている仕事
・直感的にできる仕事、知的好奇心を満たすことができる仕事
・人生におけるさまざまな謎を解き明かそうとするうちに、深い知恵が熟成されて境地を見出せる仕事
・多くの人を精神世界の充実に導ける仕事
・時間や場所に縛られない、自由度の高い仕事
・直感が必要とされる研究的な仕事
・精神世界などの瞑想的な分野が生かせる仕事
・細かく繊細な作業を伴う、技術的な仕事
・ちまたの人たちがやっていない、珍しい仕事
・変化があって飽きない仕事
具体的には、四柱推命鑑定士、占術師、易者、気功師、スピリチュアルカウンセラー、記者、ブロガー、作家、編集者、工芸家、旅行代理店の現地担当などです。
旅行代理店の現地担当は、月修門が大活躍します。現地の人しか知らないような、お得な場所を知っているからです。それでいて、本人は自分のお金で贅沢をしようとは絶対にしません。
月修門が、気をつけるべきこと
こちらも、正直に書きます。
現実世界での物質的・合理的なものが苦手で、些細なことで自分の世界観からこだわり始めることがあります。
取り越し苦労が多いので、人と頻繁に絡むような商業的活動には向いていません。
人付き合いでは、自分の世界観や精神的な部分を理解してもらえないと、人を遮断する傾向にあります。
思考と言動のパターンが、一般的な社会人の常識とは逸脱しているので、普通の会社組織で働こうとすると、それを認めてくれる上位者がいないと、かなり苦労します。
そして、いちばん重要な注意点です。
月修門は、自分がお金をできるだけ払わずに、相手から得ようとする傾向があります。
本人は「裏ワザだ」と喜んでいたりします。何かを勝ち取ったような気持ちになっている。けれども、そのやり方が、陽修門のように可愛らしくはなく、人が嫌がるところを突いてしまう。
実際には、頭の良さも含めて英雄的なことができる人です。それなのに、「こんな優秀な人が、どうしてこんなことをするのだろう」ということを、平気でやってしまう。
ここは、囚われです。本人に悪気はありません。だからこそ、自覚しておいてください。
月修門の言動の特徴
・知的好奇心が旺盛で、学校で学ぶこと以外でも実際に調べて学んできた
・時間や環境に縛られる仕事環境は苦手である
・ひとり静かに部屋の中で居続けることができる
・細かく繊細な作業を伴う、技術的な仕事は得意だ
・ちまたの人たちがやっていない、めずらしいことに興味を持ち続ける
・わからないことがあると、納得がいくまでとことん調べあげる
・自分が考えていることを、軽々しく人に話すことはしない
・仲間や同僚には、謙虚で消極的な人だと思われている
・何事も表向きにはフレンドリーに対応し、内面では機会を慎重にうかがう
・格調の高さを愛し、平凡さを嫌い、神秘的なことやめずらしいことに魅了される
・テレビ、新聞など、世間のことには疎い
・人間関係に疲れたときは、意識的に孤独な時間を作っている
・ひとりで放浪の旅に出かけることが頻繁にある
・直感性に優れていて、物事の本質や核心をつかむ洞察力がある
・現実世界や組織での、物質的・合理的・論理的な処理が苦手である
・人間関係の中で悲観的で、取り越し苦労が多い
・非現実的な精神世界の領域には、理解が特に深い
・自分の世界観を理解しない人とは、関係を遮断する
・ライフスタイルと思考、言動パターンが、世間一般の社会常識とは逸脱している
月修門の成功のイメージ
・物質世界よりも、内面の世界を重要視する
・世の中に存在する原理原則や法則について調べたり、思いにふけったりするのが好き
・知的好奇心が旺盛で、わからないことがあると、それを解決したい思考が脳内を支配する
・考えていることを軽々しく口に出さないので、消極的で謙虚な性格に思われる
・表向きは一見フレンドリーだが、内面ではじっと耐え、機会をうかがう慎重さがある
・格調の高さを愛し、平凡を嫌い、まだ見ぬ新天地に魅了され続ける
・世間には疎く、組織の中で束縛されることを嫌い、孤独な時間を重要視する
・放浪の旅に出かけることも頻繁にある
・潜在的に直感が非常に発達しているので、勉強をしなくても物事の本質や核心をつかむ洞察力がある
・非現実的な精神世界の領域の理解が深く、センスもあるので、才能を発揮できる
・時間に拘束されないライフスタイルを理解してくれる仲間にバックアップされることで、たぐいまれなる才能を発揮する
修門の特殊能力 ── 気を吸い取る
修門には、他の門にない特性があります。
場の空気を奪う。場の温度を奪う。
月修門と、修門の特別な兆しが入った方。この2つのパターンが、人から気を吸い取る力が特に強い。
楽しい場の空気を、その人が一言発しただけで、一気に下げてしまうことがあります。
魔女の伝説は、ここから来ている
いにしえの時代、修門はよく処刑されていました。
魔法使いではないかと勘違いされたからです。
怪しい研究をする。人里離れた場所に住む。会うと運気が下がったり、肩が凝ってきたり、露骨に体温が冷たくなったりする。
メデューサ、雪女。昔から、美しく魅力的でありながら、一緒にいると寒くなり、運気が下がっていくという伝説が、世界中に残っています。
本人は囚われどおりに生きているだけです。今なら説明がつきますが、いにしえの時代には魔女と思われた。
そして、魔女は街の中には住みません。森の奥地に住み、町に来るときはフードをかぶって薬屋としてやってくる。このフードは、周囲から気を吸い取らないようにカバーしてくれているのです。
昔話は、よくできています。そういう人が、実際にいたということです。
創門といると、いちばんはっきり出る
修門から創門へは、剋す矢印が出ています。
修門はその場にいるだけで、創門を常に攻撃しているような状態になります。
創門は敏感なので、それを感じてしまう。ちらっと見られただけでも分かるそうです。
僕が知っている陽創門の大富豪は、月修門の方が黙って座って聞いているだけなのに、「そこ、何か隠しているんじゃなかろうね」と言います。もちろん、月修門の側には悪気は一切ありません。
さらに、口を開いても気の利いたことが言えません。「いや、何も」「いや、特に」と、笑いもせずにぽそっと言うだけ。その様子を見た周りが気を遣って、場の温度が下がる。
財門や官門は、こういうことを気にしません。創門だけが敏感に感じ取ります。
財門は、修門を見抜いてしまう
もうひとつ、財門から修門へも剋す矢印が出ています。
修門にとっては「隠すこと」が重要なのに、財門はそれを見抜いてしまう。これも、修門が嫌がることです。
戦わないうちから、修門は財門に剋されている。そういう関係です。
修門の強みを、強くする
内臓の強さ ── 腎、脾、心
修門にとって重要な内臓は、3つあります。
| 内臓 | 得られるもの |
|---|---|
| 腎 | 直感。創門とはまた別の、内臓から来る感覚の鋭さ |
| 脾 | ひとりで耐えられる自信 |
| 心 | カリスマ性 |
特に脾が重要です。
理由は、修門の置かれる立場にあります。理解者がいなくて、自分がマスターレベルになるまでは、孤独に過ごす方が月修門には多い。その孤独に耐えるための自信が、脾から来ます。
そして、脾と心が揃うと、気を吸い取ることをコントロールできるようになります。
修門の目標は、賢者になること
これが、修門のいちばん大事な話です。
気を吸い取ることをコントロールできるようになる。あるいは、人に自分を開示される恐怖を克服できるようになる。そのとき、修門はマスターレベルの賢者になれます。
物語の中に、この構造がそのまま残っています。
ロールプレイングゲームでは、僧侶と魔法使いが、あるレベルを超えると賢者に転職できます。指輪物語では、灰色のガンダルフが、途中で白のガンダルフになって、まるで別格の力を持ちます。
いろいろな物語の中で、修門が修門を克服すると、賢者になれる。
そして賢者になると、人の気を吸い取るばかりか、人に英知を与えられるようになります。
せっかく修門として生まれたからには、人里離れた場所で気を一方的に奪うのではなく、賢者を目指してほしい。
僕の仲間には月修門の方が何人もいますが、その方たちはみんなマスターレベルになっています。隠すどころか、逆に自慢しながら教えてくれる。非常に高いマスターマインドを持っています。そして、ちゃんと稼いでもいます。
金融工学が中心の今の世の中、株や証券でやり取りする世界では、月修門は非常に強い。極めると、賢者になれます。
修門の弱いところを、補う
財門と組む。そして、その剋しに耐える
修門は、立門に立つことができやすい門です。(修門から立門へ、生じる矢印が出ています)
そのために必要なのが、財門を仲間につけることです。
財門は、修門を褒め称えてくれます。それによって、修門は昇格することができます。
ただし、そのためには財門からの剋しに耐えなければなりません。
「明かされること」に、どう耐えるか
ここが、修門にとっての登竜門です。
修門は、官門に何かを言われてもダメージを受けません。
けれども、自分の秘密を第三者に明かされることを、最初のうちは強く嫌います。
僕が月修門の方とのやり取りをメールマガジンに書いたとき、ものすごく怒られたことがあります。もちろん名前は伏せていました。それでも、月修門が強い方は、匿名で書いても怒るのです。
ここに耐えられた修門が、賢者になれます。そして賢者になると、立門に立ちやすくなり、教祖的な存在にもなれます。
風水と、日々の言動
陽修門 ── 空気に溶けこむ
陽修門は、子どものころからちやほやされることに慣れているので、組織の中でもふわっとそこにいる感じになります。
いかにすばらしい上司や上位者の隣にいられるか。これが、最初のうちは重要です。
空気に溶けこめるかどうか。ドヤったり、財門的に企んだりしてはいけません。せっかくちやほやされているのに、もったいない。
月修門 ── たまには、明かす。たまには、都会に出る
月修門は、存在するだけで空気が重くなってしまう方が多い。
原因は分かっています。自らを明かさないからです。
黙って周りの得な話ばかり聞いていて、「あなたはどうなの」と聞かれても明かさない。これでは、場が白けてしまいます。
たまには自分のことを明かしてみる。そうすると、理解者が増えてきます。
風水としても、放っておくと、修門はどんどん人里離れたところへ行ってしまいます。
たまには都会に出てきてください。漫画で魔法使いがポーションを届けにくるように、です。
修門どうしは、組まない
これはすべての門に共通しますが、自分と同じパーツを持つ人は要りません。
修門と修門が組むのは、あまりよくありません。
強すぎるところを、弱くする
修門にとって、これはこういう形になります。
必要以上に他人に委ねない。他人から奪い取ろうとしない。
どうしても、この真逆の発想が必要です。
そうでないと、気を吸い取られる、相手が弱る、といった物理的な影響が出てしまうのが修門です。
だから、こうします。
・明かす
・教えてあげる
・あまり剋さないようにする
マスターレベルにいくと、これが修門にいいように働きます。
修門の本来の力は、後継者を育てること
最後に、これを書いておきたい。
修門は「悪」ではありません。修門は、後継者を育てる力を持っています。
先生が、すごく向いている門です。
いろいろな英知を持っていて、それを後継者たちに教えることができる。だから、適職に「教える仕事」がたくさん並んでいたのです。
そちら側へ行くと、人から気を吸い取る側ではなく、人に気を、いい運気を与えられる側になります。
早く、そちらへ流れていってください。
まとめ ── 修門の道筋
1. 陽修門は、上に行こうとしない。その従順さが最大の武器になる
2. 陽修門は、騙されやすい。甘えを自覚できるかどうかが分かれ目
3. 月修門は、隠す。そして、隠すことで場の空気を奪ってしまう
4. 腎・脾・心を鍛える。特に脾が、孤独に耐える自信を支える
5. 財門と組む。褒め称えてもらうことで、立門に立てる
6. 明かされることに耐える。そこを越えると賢者になれる
7. たまには明かす。たまには都会に出る
8. 奪う側から、与える側へ。修門の本来の力は、後継者を育てること
修門は、極めれば賢者になる門です。
そして、賢者になるかどうかの分かれ目は、知識の量ではありません。隠すことをやめられるかどうかです。
ご自身が修門かどうかを確定させるには、鑑定が必要です。門協会認定アドバイザーにお問い合わせください。