門とは何か

門とは、生まれながら天より授かった、自分の資質を生かすための術門です。

このページでは、門の定義から、10ある門の全体像、そして門をどう使うのかまでを、ひととおり説明します。門学の土台になる部分です。

門は「決まっている」ところから始まる

門学は、人は生まれながらにして決定されている性質を持っている、というところから始まります。

これは、統計的に、結果から逆算して計算していくと出てくる一定の事実です。そこには整合性があります。

その決まっている部分を、門学では「囚われ(とらわれ)」と呼び、そこから生まれる持ち味を「アビリティ」と呼びます。

囚われは、不自由という意味ではありません。その人がそう動いてしまう、動いたときにいちばん力が出る方向のことです。

門学が推奨しているのは、この囚われに逆らわないことです。

生まれながらの「囚われ」、生まれながらのアビリティにあらがうことなく、そのまま活用する。天命どおりに受ければ、世の中や第三者から尊ばれ、無駄な努力などをしなくても万物がうまく回り出す。

逆に、生まれながらのアビリティに反して、無理に物事を推し進めようとすると、悪循環に入ります。必死に働いているのに、努力しているのに、周囲は足を引っ張ろうとしてくる。理解してくれない。そう思い込んで、日々悩み苦しみ続けることになります。

心身が疲弊し、何をやってもうまくいかず、必要以上の努力をしなくてはならなくなる。無理と無駄ばかりが増えて、悩みだけが蓄積していく。

門学は、この状態から抜けるための道具です。

「修羅として」という言い方について

門の5つの型は、どれも「修羅として」という言葉から始まります。

・修羅として己を尊ぶ門 ── 立門(りつもん)

・修羅として己が生じる門 ── 創門(そうもん)

・修羅として己が剋す門 ── 財門(ざいもん)

・修羅として己を剋す門 ── 官門(かんもん)

・修羅として己を生じる門 ── 修門(しゅうもん)

「剋す」(こくす)とは、attack する、抑え込むという意味です。

「己が剋す」と「己を剋す」は、まったく別のものです。財門は自分が働きかけていく側、官門は自分が抑えられる側です。一文字の違いで方向が逆になります。ここは門学を読み違えやすい箇所なので、先に押さえておいてください。

同じように、創門は「己が生じる」、修門は「己を生じる」です。創門は自分から出していく門、修門は自分に注ぎ込まれる門です。

5つの門が、さらに陽と月に分かれる

この5つが、それぞれ陽と月に分かれます。だから、5×2=10の門があります。

陽と月は、優劣ではありません。戦い方の違いです。同じ立門でも、陽立門と月立門では、武器がまったく違います。

立門 ── 人間関係を武器に戦う

自分自身、友人、同僚、部下、後輩、競争相手、敵。この人間関係をうまく使いこなす門です。

武器活躍する場
陽立門友人や同僚、同じ背丈や地位、人徳。自らの強い自尊心を満たして戦う創業者、会社経営者、コンサルタント、営業
月立門敵や競争相手、威圧感や強制力。強靭な生命力を武器に力を誇示して戦う創業者、会社経営者、コンサルタント、新規営業、政治家

創門 ── 表現力、技術、意欲を武器に戦う

表現力、技術、意欲的、活動的、積極性、アグレッシブ。そういうところで力が出る門です。

武器活躍する場
陽創門直感、ひらめき、クリエイティブな感性。自分の感性を信じて、気持ちよく楽しいと感じられる環境で戦う飲食業、サービス業、作家、画家、娯楽関連、福祉関連、医療サポート関連、芸能人、歌手
月創門自分自身の見解。技術、スキル、表現力、具現化能力。時流、流行、革新を読み取る感覚で戦うブロガー、ライター、技術研究員、ITエンジニア、建設士、設計士、技術コンサルタント、医師、職人

陽創門は、直接人と接するか、エンドユーザーと直接接するか、自分が創り出したものをみんなに見てもらうか。そういうところで活躍できます。

財門 ── ビジネスや投資のスキーム、構築、遂行を武器に戦う

富、所有、ビジネス、投資。一言でいうと「企てる」門です。頭を使って計画を練り、仕込みをして戦います。

武器活躍する場
陽財門インカムゲイン、構築、遂行能力。コツコツと築き上げる信用力税理士、銀行員、会計士、財務関係、不動産業、アパート経営、生命保険員、製造業関連
月財門キャピタルゲイン、構築、遂行能力。人格円満、コミュニケーション能力。人、もの、金の集まるところに身を置き戦う商人、商店経営、サービス、貿易、投資、興業、ブローカー

月財門は、どちらかというと一発当てにいく側です。人と人、ものと人をつなぎ合わせるところで活躍します。

官門 ── 地位、身分、規則を武器に戦う

地位、権限、身分、規律、法律、コンプライアンス、上下関係、組織、団体。そういうものを武器にする門です。

武器活躍する場
陽官門規則、ルール、肩書き会社役員、上級公務員、公官庁勤務、法律関係者、裁判官、国会議員、政治家
月官門権力、厳しさ、競争力外交官、会社役員、外科医、警察官、司令官、軍人、武術家

月官門は、いわば戦国武将です。今でいえば会社役員にあたります。攻撃性のある組織で活躍できます。

修門 ── 自分自身の生命を助ける英知をもとに戦う

知識、教育、思考、食べ物、薬、衣服。生きることを支えるものを武器にする門です。

武器活躍する場
陽修門まっとうな知識。知識と研究の積み重ねの成果教授、教師、塾講師、正統的な内容のカウンセラー、宗教家、研究家、歴史小説家、正統的な内容のブロガー、科学研究者、図書館員
月修門直感的、精神的分野での研究の積み重ね。普通ではない英知四柱推命鑑定士、占術師、易者、気功師、スピリチュアルカウンセラー、ブロガー、記者、作家、編集者、工芸家、旅行代理店の現地担当

この2つの違いは、扱う知識の性質にあります。

陽修門は、国で認められている官・学・国の機関・教育機関に出入りできる教えを研究する人です。月修門は、そういうところには出入りできないけれども、いにしえから残っている英知を学ぶ人です。

門は、一方通行に流れている

10の門は、バラバラに存在しているわけではありません。互いに決まった関係で結ばれています。

流れは一方通行です。

立門 → 創門 → 財門 → 官門 → 修門 → 立門

これが円のラインで、力が流れていく関係です。

その内側に、五角形の星を描くように、別の矢印が飛びます。

立門 → 財門 / 財門 → 修門 / 修門 → 創門 / 創門 → 官門 / 官門 → 立門

こちらは「剋す」関係で、イメージとしては攻撃をするかたちになります。

どの門も、必ず一方通行になっています。だから動きが出ます。世の中も必ず一方通行に動いています。物事に動きがあるから、世の中は流れているのです。

仮に矢印が存在せず、円だけ、星だけになってしまうと、均衡がとれ過ぎて、物事の動きがなくなってしまう。その形では世界が滅亡するとも言われています。

この相対関係が分かると、人を使いこなしたり、ビジネスや投資の場面で動けるようになります。自分がどういう活動をもっとやるべきなのか。どういう活動を避けたほうがいいのか。自分が弱っているときには何が起きているのか。それが全部見えるようになります。

門学で暗記が必要なのは、実質この関係だけです。

財運は、一人では発動しない

門学が現代社会で扱う中心は、財運です。

ここでいう「運」は、良い悪いの運ではありません。流れのことです。

そして、重要な事実があります。財運は、一人では発動できません。

お金を稼ぐという行為を分解すると、必ず相手がいます。お金を支払うお客さまがいて、それを受け取る自分がいる。お客さんがいなければ、売ることはできません。当然のことです。

どんなビジネス活動、商業活動にも、必ず自分以外の第三者がいます。その第三者からお金をもらい、第三者にもの・情報・サービスを渡す。その繰り返しです。

だから、財門に生まれたから財運が発動しやすい、財門だから幸運だ、ということにはなりません。

親族、仲間、同僚、パートナー、お客さま。複数の門の組み合わせからなる集団の力によって、結果的に財運は発動します。

門をどう使うのか

使い方は、大きく2つに分かれます。

1. 自分の強みを、強くする

まず自分の門を算出します。そのうえで、陽立門とは何か、月立門とは何か……と、それぞれの門の中身をしっかり理解して、意識します。

そして、日々の言動を逆算的に、理想的なものに合わせていきます。

あとは鍛練です。門を基にしたやり取りを、人間関係の中で何度も繰り返す。この人にこう言ったら、こういう言葉が返ってきた。こう言われてショックだった、うれしかった。それを繰り返しながら、自分の門に合ったかたちで心身を鍛えていきます。

2. 自分の弱いところを、補う

自分に強みがあれば、必ず手のひらの表裏一体で、弱点もあります。

ここは、仲間やパートナーに補ってもらいます。あるいは風水で補い、日々の言動によって補います。

風水と聞くと、何か特別なことをしなければならないように思われるかもしれませんが、そうではありません。立ち位置、場所、時間、国や地域。すべてが風水対策になります。

自分はどういう人間関係の中で、どの立ち位置にいればいいのか。セミナー会場に行ったとして、自分はどこに座るのがいいのか。相手と話すときは、どちら側に座るのがいいのか。名前を列挙するとき、自分は何番目がいいのか。そういうことです。

門は帝王学である、ということ

門は、もともと庶民のための教えではありません。人が人を統治するための教えです。

ただし、帝王学という言葉から連想される「一番を目指せ」という教えとは、まったく違います。

門学は、できないことを努力によってできるようにする、という無駄な努力を推奨していません。逆に、できることはできる人に任せろ、と言います。

この点は「門の法則」で詳しく扱います。門学の中で、いちばん誤解されやすいところだからです。

サラリーマンと門

日本で働く人の大多数はサラリーマンです。門学は、そこを否定していません。

サラリーマンは、守られた環境です。

その中で安定した給料をもらいながら、練習をする。国の方針に従いながら、個人事業者への転向を視野に入れる。これが現代社会で高いレベルの幸せをつかみ取るために望まれていることだと、僕は思っています。

門を意識した活動は、サラリーマンのままでも始められます。むしろ、いきなり独立した状態より、守られた環境のほうが練習には向いています。


門の全体像は、以上です。

それぞれの門の中身は 10の門 で詳しく扱っています。門がどこから来たのかは 客家と門の歴史、他の占術と何が違うのかは 他の命理・占術との違い をご覧ください。

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